[2012 発表要旨]















中地シュウ NAKACHI, Shuu

大月町在住 
研究所が開所した2001年から四国西南部をメインフィールドに海域環境や海洋生物相についての調査研究に取り組む。 
自分が暮らす地域の自然のことを全部知りたい!という想いに突き動かされ、海だけでなく山・川・里を日々徘徊。

[ 発表要旨 ]

宝石珊瑚漁で混獲される深い海の生きものたち

 四国沿岸の海産動植物相調査の一環として、幡多・南予地域の棘皮動物相を調べた。本調査では潜水調査に加え、宝石珊瑚漁(珊瑚網)による標本の収集を行った。
 珊瑚網は幡多沖で行われている宝石珊瑚を採取する伝統的な漁業で、混獲物として他の方法では採集が困難なやや深い岩礁域(水深100m前後)に生息する生き物の標本を得ることができる。
 これまで珊瑚網によってヒトデ綱42種、クモヒトデ綱20種、ウニ綱12種が幡多沖から得られた。このうちヒトデ綱では潜水調査と合わせて78種が記録されており、相模灘の82種(林,1973、Saba & Fujita, 2006)に匹敵する高い多様性を持っていることがわかった。棘皮動物を中心に珊瑚網で得られた普段眼にすることのできない深い生き物について解説した。