[2013 口頭発表 要旨]

楠瀬 慶太 KUSUNOSE, Keita

高知新聞社 窪川支局長
1984年生まれ。香美市出身。大学で考古学、日本史などを学ぶ。専門は日本村落史で、四国や九州の限界集落を訪ね歩く。2009年に高知新聞社入社。記者の傍ら、歴史学の知識を活かし、住民と協働で地域づくりを行う「地域再生の歴史学」を実践中。 

村上 晋平 MURAKAMI, Shinpei

高知県幡多福祉保健所 総務保護課
1987年生まれ。四万十市出身。2010年から幡多福祉保健所勤務。西土佐連合青年団の活動に参加し、2012年4月に地域活性化に一役買いたいと中村連合青年団を20年ぶりに再結成。団長に就任。「よさこい祭り」や「みちのくよさこい」(仙台市)にも参加する。 

[ 発表要旨 ]

地域祭礼の復興と青年団活動の現代的意義―不破八幡宮大祭の事例から―

 2012年春に20年ぶりに復活した中村連合青年団は同年秋、四万十市の不破八幡宮大祭を支援する「四万十市祭礼応援プロジェクト」を実施した。
 杭立てや道具の運搬など祭礼の準備の手伝いを通して、祭りの意味や準備の苦労を学んだ。また、地域の子どもに祭礼に関わってもらおうと園児や小学生に大祭の絵を描いてもらい、宮総代や宮司らとワークショップを行ってポスターを製作。祭りをPRした。プロジェクトを通じて、青年団の活動と知って応援してくれる青年団OB・OGの多いこと、かつて地域の祭礼を担っていた青年団の役割を再認識した。また、祭礼に関わる中で総代らに刺激を与え、多くの参拝客を集客することに成功。大祭復興の足がかりをつかんだ。
 青年団というかつて各地区にあった組織は、希薄化しつつある地域と若者関わりを取り戻す大きな鍵になると実感。過去の地域との結びつきを生かし、新しい歩みを進めていくことで現代社会に必要とされる組織になっていけると考える。