[2013 口頭発表 要旨]

立場川 圭佑 TACHIBAGAWA, Keisuke

法政大学 大学生
千葉県から来ました立場川 圭佑と申します。法政大学デザイン工学部都市環境デザイン工学科に所属しており、現在は景観研究室の一員として文化的景観を専門的に勉強しています。昨年の夏に高知県の黒尊川流域を訪れ魅力を感じ、この度このような場で研究を発表させていただくことになりました。よろしくお願いいたします。 

[ 発表要旨 ]

文化的景観の受容に関する研究~高知県黒尊川流域を対象として~

 平成16年に導入された「文化的景観」は,地域の生活や生業により形成されたものであるため,当事者である住民にとってその価値には気づきにくい.そのことが文化的景観の保存活用を進める上で課題である.
 そこで重要文化的景観として選定されている四万十市黒尊川流域の住民と市の文化的景観行政担当者にヒアリングを実施し,両者の認識について考察した.地域の将来に対する危機感や,生活・生業を住民自らが継承していくべきという点については認識が合致していた.その一方,地域内外の交流活動についてはできるだけ多くの人に来て欲しいという考え方が多い住民に対して,行政としては地域の活動に継続的に関わってくれる人との重点的な交流を期待している.また,文化的景観行政の推進についても,住民の一部には文化的景観行政の推進を支援しているという意識や活動に対する負担感が伺える一方,行政としては流域の生活文化のために制度を活用して欲しいとの認識であった.
 このように,住民と行政との間で思いが合致する点とそうでない点があることが明らかとなった.