[ 2014 口頭発表 要旨 ]


神田 修 KANDA, Osamu
 

四万十川財団 事務局長
1971年長野県生まれ。学生時代に訪れて以来四万十に通い続け、6年前に一家で四万 十市の富山地区に移住。地元の皆さんと村の賑やかしをしている。昨年4月より現職。

[ 発表要旨 ] 

瀬の名 淵の名

 四万十川に残る瀬・渕・トロ場・岩・ハエなどに付けられた名前を取り上げ、そこから考えられることをとりあげた。
 名を付けるべき対象は、川との関わり方で違ってくる。船乗りは危険な瀬や岩が名付けて区別すべきものであり、漁する者にとっては漁場や魚の多く集まる場などがそれになる。それぞれの関わり方で名付けたモノがレイヤーのように重ねられたものが今の川の地図ということになる。また、名前が皆で共有するものであるという性質上、名の付け方においては共同体や集団の納得感が重要になる。それ故、見た目や利用法といったわかりやすさ、実用性が命名法の基本になるのだが、それに当てはまらないよく分からないものも散見される。そこにも何らかの納得感はあったはずで、こうした命名理由不明なものからは、川に関わる先人の思いや信仰、習俗などが分かってくるかもしれない。